丸帯とは礼装時の女性用の帯です。花嫁や舞妓さんの帯としても使用されています。一見豪華で綺麗な丸帯ですが、箪笥に眠ったままの家庭も少なくありません。古くなった帯、不要になった帯はどう処分したらいいのでしょうか。
今回は 丸帯の買取相場 と オススメの買取先 をご紹介します。
丸帯とは
丸帯は、江戸時代中期の女帯の一種です。広幅に織り上げたおよそ70cmの帯地を、半分に折って仕立てた帯です。一つの帯地を折って作っているため、表と裏が同じ柄となります。広幅で織り上げることから裏表が関係なく、袋帯の表面が両面にあるという感じです。
平安時代に公家で用いられていた有職模様や縁起が良いとされている吉祥模様などの模様があり、この絢爛豪華な模様が表裏ともに織りこまれているため、帯自体にかなり重さがあるのが特徴です。金糸入りの豪華な帯地を使うため、袋帯や名古屋帯よりも重い帯です。丸帯は戦前、最も格式の高い第一礼装用の帯でした。白無垢や黒引き振袖、打掛などの婚礼衣装や礼装、普段着として丸帯が使用されていました。戦後は袋帯の人気が高まり、婚礼衣装や舞妓の衣装として用いられています。使用する機会が減って持て余しているという理由で、丸帯を買取に出す人が多いようです。
現在では、呉服店でもほとんどみかけることはありませんが、芸者や舞妓などの花柳界や婚礼衣装としてニーズがあるようです。
丸帯の買取相場は?
丸帯の買取相場価格は、オークションでは約10,000円程度ですが、明綴れの丸帯であれば20万円以上の高額価格となる場合もあります。
丸帯の買取に関する情報などを入手するには、インターネットで検索し丸帯を扱っている買取業者を見つけるのが最適です。
また、汚れやシミなどがなく保管状態が良いものは、当然のことながら比較的高額な買取に期待ができるでしょう。
豪華で華やかな丸帯は存在感があり、アンティーク品として愛好家に人気があります。汚れやシワがなく、保存状態が良い丸帯は、10,000円で買取されることがあります。
買取価格は高い
袋帯は7,000円程度で、名古屋帯は6,000円程度なので、丸帯の買取価格は高額と言えるでしょう。
中古市場では、帯は新品の方が高額になる傾向がありますが、丸帯は古いものでも状態が良ければ高額になることがあります。また、市場であまり見かけない柄の帯は希少価値が上がって、高額になりやすいでしょう。
丸帯のオススメの買取先は?
帯だけでも買い取りを行ってくれる業者は沢山ありますが、その中でも口コミで評判が良いのは「買取専門店」です。
不要になった着物や帯を買取してもらう場合、選択肢として「オークション」や「リサイクルショップ」、「買取専門店」があげられます。その中でも多くの方がおすすめする「買取専門店」は、価値が分かる専門家がいる店です。
帯の買取には着物と変わらない専門知識が必要です。オークションやリサイクルショップで売却しようとした際、そのお店に着物や帯の価値が分かる人が必ずいるとは限りません。帯の価値は古ければ安いという単純なものではなく、産地や作家、メーカー等で価値が変わります。シミや汚れ、ほつれ等が生じて箪笥で眠っている帯や古くなってしばらく使用していない帯。そんな不要となった帯でも、専門家が見ると価値のある高価な帯かもしれません。
着物や帯を買い取ってくれる業者は沢山いますが、買取専門店が一番人気の理由は「価値のわかる人が必ずいる」ことなのです。
アンティーク帯としてリサイクルショップなどでも扱っていますが、このような豪華な模様が施された伝統的な丸帯の処分にお困りの場合には、専門の鑑定士のいる買取業者に依頼するようにしましょう。